
「どうもー、牛乳小僧です。よろしくお願いいたしますー。ありがとうございますー!今ね、入場の花道でデスペラード選手が拾ったNJPW WORLD認定TV王座ベルトの“WORLD”のプレートをいただきましたけどもね。こんなん、なんぼあっても良いですからね。ありがたいですよ、ほんとにね」
「入れておきましょう」
「ちょうどいい大きさですね」
「いきなりですけどね」
「はいはいはい」
「うちのオカンがね、最近大好きになったプロレスラーの名前を忘れたらしくてね」
「プロレスラーの名前忘れてもうたん?どうなってんねそれ。ほな俺がね、オカンの好きなプロレスラーの名前、一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか教えてみてよ」
「オカンが言うにはな、東京五輪の柔道男子100キロ級で金メダルを獲って、その後に柔道界からプロレス界に電撃転向して、今年の1.4東京ドーム大会でデビューしていきなりNEVER無差別級王者になった選手やって言うねん」
「おおー、その特徴は完全にウルフアロン選手やないか! ウルフアロン選手やがな!日本人金メダリストからプロレスラーになったの、ウルフアロン選手しかおらんのよ。すぐ分かったよ、こんなもん」
「いや、俺もウルフアロン選手やと思ったんやけどな、オカンが言うには、その人はとっても無口でしゃべりも苦手らしいねん」
「ほなウルフアロン選手と違うかぁ。ウルフアロン選手はコメントも饒舌やし、バラエティ番組でもめちゃくちゃ喋りが面白いねん。下手な若手芸人よりよっぽど綺麗なオチつけて笑いかっさらっていくし、食リポもプロ級なんやから! もうちょっと何か言うてなかった?」
「オカンが言うにはね、試合中の気迫がすごくて、一瞬の隙を突いて相手を豪快に投げる姿が最高に気持ちええしカッコいいらしいねん」
「ウルフアロン選手やないか! 締め技の執念もすごいし、大内刈りとか内股の破壊力は世界一なんよ! 試合中の鋭い眼光はまさに狼そのものやねんから! 絶対ウルフアロン選手よ、それは」
「いや、分からへんねん。オカンが言うにはね、得意技がローリングソバットとムーンサルトプレスらしいねん」
「ほなウルフアロン選手とちゃうやないかい!ウルフ選手が得意なのは、柔道仕込みの払い腰や大外刈り、最近やとアングルスラムも使うねん。そんな軽量級の技はかっこええから使いたくても使われへんねん!もうちょっとなんか言ってなかった?」
「オカンが言うには、胸毛がトレードマークらしいねん」
「ウルフアロン選手やないかい!確かにウルフ選手の胸毛はもじゃもじゃやし、ご自身でも胸毛のことネタにしてはるし、デビュー戦ではつい全部剃ってしもうて、お客さんみんな胸毛があらへんって気になってたんや。そんな胸毛の持ち主はウルフアロン選手しかおらんのよ!」
「俺もウルフアロン選手と思うてんけどな、オカンが言うには本名は山田、言うらしいねん」
「ほなウルフアロン選手ちゃうやないかい!ウルフアロンなんてめちゃめちゃかっこええ名前はリングネームやなくて、あれ本名やねん。英語名やとアロン・フィリップ・ウルフやねんから。もう戦うために名付けられたとしか思われへん本名やねん。ほなもう一度詳しく教えてくれる?」
「オカンが言うにはな、鶏肉を食べたら食中毒になってしもて柔道の大会に出られへんかったんやって」
「ウルフアロン選手やないかい!あまりにおいしそうな鶏肉で焼く時間が待てへんから火が通らんうちに食べてしもうて、大会前に病院送りになったんや。我慢できへんねん。せっかちやねんから。ウルフアロン選手で決まりよ、そんなもんは!」
「俺もそう思うてんけどな、オカンが言うには今年のG1 CLIMAXは既にエントリーが決定しとるみたいやねん」
「ほなウルフアロン選手ちゃうやないかい!キャリアは短くてもチャンピオンにもなったし、なんやったらG1のポスターにも写真が出とんねん。せやけどなぜか選考漏れで予選の出場者決定戦に出るんやから。じゃああのポスターはなんやったの?って誰もが思ったんや。ほなウルフアロン選手と違うがな。もうちょっとなんかゆうてなかったか?」
「デビュー前からずっとH.O.Tとの抗争しか見てへんねん」
「ウルフアロン選手やないかい!他の選手との絡みが見たいのに見せてくれへんのよ。大雪の交通トラブルで急遽カードが変更になった1.28青森大会のボルチン選手とのぶつかり合いはホンマ貴重やったんやて。さすがにそろそろあらゆる選手との対戦が実現してほしいのよ、だからこそG1には出なあかんねん!」
「でもオカンが言うには、ウルフアロン選手ではない、って言うねん」
「ほなウルフアロン選手ちゃうやないかい。オカンがウルフアロン選手ではない、と言うんやから、ウルフアロン選手ちゃうがな」
「そやねん」
「先言うてよ!ウルフ選手のG1楽しみって熱弁してるとき、どう思っててんお前。ホンマに分からへんがなこれ、どうなってんねんもう」
「んで、オトンが言うにはな、愛媛プロレスの凡人パルプ選手ちゃうか?って言うねん」
「いや絶対ちゃうやろー。もうええわー」

どうもありがとうございましたー!
では、またここで。

