大日本台湾大会観戦の翌日、観戦ではないですが、台北近辺でプロレスの大会が行われる会場へ足を運んできました!今回はそのお話です。
Zepp New Taipei
まず、新北市新荘區にある「Zepp New Taipei」。2024年4月14日(日)新日本プロレスがAPFW(アジア太平洋プロレス連盟)設立の一環として8年振りに台湾大会を開催しました。
日本でもおなじみの大型ライブハウスのZeppです。
Zepp New Taipeiは新荘副都心駅から徒歩で約8分の「宏匯廣場」( https://www.honhui.com.tw/ )というショッピングモールの8階にあります。
アクセス
最寄りの新荘副都心駅は、台北駅からだと、MRT桃園機場線(空港線)に乗って3駅、15分くらい。
で、この空港線、実はちょっとした罠がありまして…。
台北駅という名ですし地下構内で他路線と乗り換え可能ですが、ひと駅くらい歩かねばなりません。結構な距離なので、途中「まだ?」「正解?」と不安になります。地下構内の移動だとGPSが届かないエリアが多いですし。
攻略法としては、案内掲示板に「桃園機場捷運線(Taoyuan Airport MRT)」と書かれている方向に、矢印で示されたとおりに進んでください。他路線の改札からだと10分は歩くことになりますが西側に移動していれば大丈夫です。
そして、他路線と比べるとやや運賃が高いのでヨウヨウカーの残高にも注意してくださいね。
新荘副都心駅を出たあとは、大きな道を歩いていけば到着します。
建物も大きいので遠くからでも目的地が見えますし、迷うことはないはず。詳しい道順は…ここでもスマホの地図アプリとGPSに頼ってください!その方が明確です。結局は文明の利器、万歳!です。頼れるものがあれば存分に頼っちゃいましょう。
周辺の様子
会場がある宏匯廣場は、大型のショッピングモールです。
私が視察に訪れたのが平日昼間だったので来客は多くなかったですが、なんでも揃っているのでおそらく土日となると混雑するのでしょう。
ショップだけでなくシネコンやフードコートもあるので、丸1日ここで過ごすことも可能です。
時間があれば、観戦前か観戦後に宏匯廣場7階のフードコートで食事するのがおすすめ!
が、逆を言うと、駅周辺には何もありません。再開発のような大きな工事が至る所で行われていて、屋台も全く出ていませんでした(2024年4月の時点では)。本当にここだけです。
会場のこと
ちなみに、日本の各Zeppでおなじみ「尋常じゃない数のコインロッカー」はZepp New Taipeiにもありました。Zepp名物なんですかね。プロレス観戦では必要ないかもしれませんが、もし買い物したあとでも荷物に悩まされることはありません(有料ですが)。
Zeppはライブハウスのため、ステージと広いアリーナという作り。
2024年4月の新日本プロレスではステージの上にリングを組み、アリーナに並べられた観客席から見上げるように観戦するというイレギュラーな仕様だったため、ステージ(リング)に近い席はやや見づらかったらしいので、もし今後使用するときは可能であればアリーナにリングを組んで座席やスタンディングで観戦できると嬉しいですね。
PUZZLE道場(帕舒路運動整合道場)
そして、もうひとつご紹介。
定期的に道場マッチを開催しているPUZZLEプロモーションの道場兼会場の「帕舒路運動整合道場」です。
アクセス
場所は桃園市亀山區、最寄り駅は桃園機場線の林口駅。台北駅からだと普通車(各駅停車)で8駅。乗車時間は約30分。駅から徒歩約30分です。
そして、問題は駅からの徒歩なんですが、実際に移動してみてわかったのは、歩きだとかなり遠い+ルートが難しい!
もちろんスマホでGPSを駆使すれば迷わずに辿り着くことはできます。あくまで“迷わず”です。道中は
横断歩道がなかったり、
歩道があいまいな道を車が猛スピードで通り過ぎていったり、
歩道を原付が駆け抜けていったり、
廃車になった事故車がそのまま放置されていたり、
野良犬に出くわしたり、
…と危険も多く、土地勘のない人間だと徒歩で40分はかかります。
私が行ったのは明るい時間でしたが、夜になるとおそらく真っ暗、車の多さも考えるとかなり怖いはずです。コンビニなどのお店もほとんどありません(2024年4月時点)。
結論として、この会場(道場)は、徒歩で移動するのがかなり困難、おそらく車で行く会場なのだと思いました。
周辺の様子
なお、林口駅には「環球購物中心」というショッピングモールが隣接していて、規模は大きくないですがある程度は揃っており、買い物や食事もできます。駅近くは道も広いです。
機会があればぜひこの会場で観戦をしてみたいですが、周辺が暗いので夜開催の場合は気を付けないといけませんね。Uber(タクシー)などの交通手段を確保しておくのがベストでしょう。
別のルートもあった!
★ 帰国後に調べたのですが、今回私が選択した林口駅からのルートでなく、その手前の長庚医院駅(急行も停まる駅)からも遠いですが徒歩で行けるようです(台北駅からだと乗車時間約25分、駅から徒歩約35分)。
実際にその道を歩いてないので不確かですが、ストリートビューなどで見るとこちらのルートの方が安全な気がします。ただ、交通量はやっぱり多そうです。
次回、台湾へ行く際には長庚医院駅から歩いてPUZZLE道場を目指してみます!
まとめ
以上が、今回観戦以外で訪れたプロレスで使われる会場ふたつです。
参考にしていただけたら嬉しいです。
台湾のプロレスは日本やアメリカに比べるとまだまだニッチなジャンル、団体数も興行数も少ないです。文化や娯楽としての認知度も低いので、貸出してくれる体育館が限られているようです。
日本では平日も含め毎日のように全国どこかしらで大会が行われていますし、後楽園ホールや新木場1stRINGのように「団体関わらずここに行けば頻繁にプロレスをやっている」という格闘技専用のホールがあります。
会場でたくさんプロレスが見られる日本の環境はとても贅沢で幸せなことですし、そんな環境だからこそプロレスを身近に感じ、追えて、好き度が増していく作用が考えられます。
それが台湾だと団体の数や規模も小さく、観戦できる大会、情報など、あらゆる面で目に入りにくいのが現状です。
なので、そんな環境でも、テレビで見たそれに魅了され追いかけ続けている台湾のファンの皆さんのプロレスへの愛情や熱量には感服しますし、生で見る試合への大きな期待が大きな歓声に繋がるのも納得できました。プロレスをもっと見たい!プロレスにもっと触れたい!の証明だと思います。
そんな支えてくれているファンのためにも、国内外の団体関わりなく今後さらに台湾での興行が増えてくれると嬉しいです。
日本のプロレス界にとって台湾及びアジアのプロレスマーケットの拡大は、今後の課題というよりも、アメリカ進出より最優先すべき事案なのかもしれません。近隣国ですし。
開拓はされているものの大きなブームが訪れていないプロレスを国民的で根強い文化にするために、新日本プロレスが掲げたAPFWという機構がさらに発展し、アジア各国でのプロレス熱が大きく膨張することを願ってます。
世界にはプロレスを待ち望んでいる人がたくさんいます!
日本ではない会場で現地のファンの、期待感、歓声、興奮、笑顔、多幸感、を実際に感じて、
「求めている人たちにもっとプロレスを届けたい!」
と思えたのも、はじめての台湾遠征観戦での大きな収穫でした。
では、またここで!