これも、技術のうち、の話

コラム

昨年の流行語大賞に選ばれなかったということは、おそらく今年の大賞は「これも、技術のうち」で内定済みなんでしょうね。
…ん?この言葉って流行ってる?何、それ?とついつい忘れてしまった方はこちらの冒頭20秒をご覧ください。そのまま最後まで見ていただければ、日本中のみんなが「ああ!」と思い出すはずです。「そうだ!1991年9月に開催したシューティング合宿での佐山聡さんの指導のお言葉か!」と。

その直後の「なめてんの、かっ!」も大賞候補ですが、そのあとの発言や行動が現代のコンプラ事情に引っかかってしまうので、「これも、技術のうち」が大賞に選出されるのも納得できます。
いや、流行語と言いましたが、今から35年も前に生まれ、そのときからの流行語、すなわち、現代ではすっかり定着した日常定例文ですよね。だから大賞には選ばれないのかもしれませんね。
という無茶な妄想、これも、技術のうち。ということで今回は、プロレスの「それも、技術のうち」についてのお話です。

プロレスラーが必要な技術

プロレスラーが備える技術。プロレスには、目に見える動きの技術だけではなく、選手間でしかわからない技術がありますし、あえて観客の目に入らないようにする技術も必要です。
技術はリングの中だけではありません。試合後のマイクアピールや締めのメッセージはリング上から伝えられる選手の自己主張として技術が試されますし、バックステージのコメントや雑誌やネットなどのインタビューなどは選手の印象や試合への興味を強める技術です。
ファンサービスのサイン会や撮影会、グッズの売店での対応力も技術ですね。
プロレス以外の場でも、トレーニングや道場での練習などへの向き合い方も技術ですし、出稽古などで他の格闘技のエッセンスを取り入れるのも技術のためです。
格闘技だけではなく、趣味に打ち込んだり他ジャンルを見たりとあらゆる物事をプロレスに変換させてインプットする技術もあります。
食事の内容も技術になりますし、睡眠のとり方や生活リズムも技術でしょう。

ファンが習得する技術

ファンも技術を身に付けいきます
会場での観戦の際は、どんな服装で行こうか、どの席が自分にとって見やすいか、グッズは先に買うか試合後に買うか、写真を撮るのに集中すべきか、推しの選手にどんな声援を送れば届くか、そういう部分は何度も観戦することで得る技術です。
会場以外でも、どんなネット記事を見ればよいか、どこまで選手のSNSを追いかけるべきか、雑誌や書籍はどの範囲までチェックするか、ネット配信で視聴するときは時間をどう作るか、街で偶然プロレスラーを見かけたときになんて声を掛ければ良いのか、などなど、技術を要する場面は多々存在します。

他のこれらも、技術のうち

チョップでいい音をさせる、これも、技術のうち。
痛みを観客に伝える、これも、技術のうち。
試合終盤でフォールを1カウントで返す、これも、技術のうち。
怪我をする確率を下げる受け身の取り方、これも、技術のうち。
リングの下から取り出したテーブルを手早く確実に組む、これも、技術のうち。
レフェリーが悶絶中に試合に介入してみる、これも、技術のうち。
セコンドの肩を借りて退場する、これも、技術のうち。
マイクのスイッチをさりげなく確認する、これも、技術のうち。
バックステージではあえて喋らない、もしくはあえて喋る、これも、技術のうち。
大会終了後の居酒屋での写真をSNSに載せる、これも、技術のうち。
美容室に入ったら必ずInstagramに投稿する、これも、技術のうち。
直近で見た映画や演劇から新しい技や言葉をインスパイアする、これも、技術のうち。
人間ドックは毎年絶対に通う、これも、技術のうち。
冬でも半袖と短パンで外出する、これも、技術のうち。
脳の中のイマジネーションは常にスイッチを入れて養っておく、これも、技術のうち。
何年後の発芽のためだろうといつも種は撒いておく、これも、技術のうち。
プロレスはかけがえのないものだという自信を持つ、これも、技術のうち。
全部プロレスにつなげられる、これも、技術のうち。

このように、選手にとってもファンにとってもプロレスの能力を高めるにはありとあらゆるものが技術の糧になるのです。
と思えば、日常生活においても、何だって、どんな困難にだって、全部「プロレスのためだ!これも、技術のうち」と割り切ってできそうな気がします

これも、技術のうち。で成長する

プロレスは単なる格闘技やスポーツではありません。
あらゆる表現方法のため、あらゆる技術を鍛えておかなければならない、過酷な競技です。
プロレスラーもファンも、プロレスと接することで「続ける技術」と「得る技術」そして「考える技術」が身に付き、自身を成長させてくれるのです

今回のまとめ。

良いこと良くないこと
すべての物事がプロレスと自分のためになる
そう信じて日々を過ごす
これも、技術のうち

「これも、技術のうち」のテーマだけで約2,000文字の文章を仕上げる。
これも、技術のうち

では、またここで。

タイトルとURLをコピーしました