9月?それ、チャンスだよ、の話

コラム

前回は「プロレス季語」の紹介から、毎月の代表的な大会などを挙げましたが、そこで「プロレス界、秋といえば…という大会がない!」という問題が判明しました。
1月と4月と8月と12月はひとつの大きなイベントが開催されることで業界全体が活気付くプロレス繁忙期にあたります。プロレスは季節を問わず興行が可能な特質上、毎月が繁忙期があってもおかしくないのですが、秋はなぜかビッグマッチが定着しなかったり日程を固定化できなかったりとインパクトの薄い季節です。
特に気になるのが9月。その前の8月はお盆の時期も重なって各団体の興行数も動員も自然に増えることが見込まれますし、歴史ある恒例ブランドもしっかり定着しています。
その反動で9月は大きな展開や大会を作りにくいのでしょうか。逆を言えば、夏の勢いを持続せず、おとなしく終わってしまうのはもったいない月です。

そもそも9月って何がある?

確かに9月は行楽や娯楽が多く、食べものも美味しく、プロレス以外が多忙で集客の見込みが立てにくいのかもしれません。
学校行事でも運動会や文化祭などが盛んで、生徒も父兄もそれに時間を費やされるかと思います。
週末は全国のどこかしこで秋祭りを開催しているでしょう。
プロレス以外のスポーツだと、プロ野球がペナントレース終盤戦となり、優勝争いも激烈な時期です。
ですが、9月に大きな大会開催を見送らないといけないような国民的行事は…ありません
もしかしたら、プロレス界だけじゃなく、夏休み明けの9月は日本中が催し物に躊躇するイベントエアポケット状態に陥っている月なのかも。イベントが少ない月なら、仕方ない。
…ではないですよね。
我々はプロレスを応援しているんですよ。ここでプロレスで培った「逆境こそがチャンス」という精神を発揮すべきですよ!世間ができないことをやるのがプロレスじゃないですか!

団体別 9月攻勢施策

という不思議な使命感に駆られて、具体的にどの団体がどんな大会やイベントを開催したらこの隙間で恒例になれる大会を作れるか、少し考えてみました。

新日本プロレス

G1の優勝決定戦直後、10月の両国大会直前という状況。9月末は毎年、神戸ワールド記念ホール大会が開催されますが、そこで大きなタイトルマッチを必ず組んで「9月神戸×10月両国」をひとつの括りにすると注目度も高くなるでしょう。現に昨年はIWGP世界ヘビー戦を含めた5つのタイトルマッチがラインナップされたので実現可能ということは証明されたのですから。

プロレスリング・ノア

秋に開催のN-1 VICTORYは日程や会場が毎年動いてしまうので「9月最終日曜日は優勝位決定戦」と固定化して、毎年同じ会場を利用して恒例大会にさせれば、今の勢いからすれば9月のプロレス界の話題を独占できる可能性が大きいです。最終戦の会場は後楽園ホールが多いですが、改装や集客の増加など10年後を見越して、大田区体育館や両国国技館での開催でもいいかもしれません。

全日本プロレス

先述のノアと同じように、この時期に毎年開催している王道トーナメント決勝戦の大会日程と会場を固定化したら、年間通してのシリーズの印象も大きく強く変わると思います。せっかくならいつでも日付が変わらない「9月23日の秋分の日、後楽園ホールで毎年開催」というのはどうでしょう。G1・王道・N-1と、メジャー3団体の最強選手をアピールするのに良い流れだと思います。

DDTプロレスリング

毎月ある後楽園大会だったり年数回のビッグマッチを開催しているので、わざわざ9月に定例化させる大会を作るのは難しいかと思います。が、秋なので、ここ数年は実現していない山梨のネイチャーランドオムキャンプ場や伊豆のぐらんぱる公園などでの路上プロレスを9月の恒例イベントとして毎年開催できたら「そろそろキャンプ場プロレスだから秋になるね」というDDTでしか得られない季節感が味わえるはずです。

女子プロレス団体

かなり強烈なインパクトの大会でないと毎年恒例の興行まで定着させにくいかもしれません。そこで、団体間のしがらみもありますが、以前不定期開催していた主催団体持ち回り制の「ジュニア・オールスター戦」を復活させるのも面白そうです。過去大会はキャリア5年未満選手が対象でしたが、現代のサイクルの早さを考慮して3年未満選手だけ参加の夢の大会が毎年9月に行われれば「秋は女子ジュニアの季節」になるのでは。

チャンスがあればやってみる精神

他にもたくさん出てきますが、これらはあくまで案。実際は会場などの都合でそう簡単に定例化できないのも理解しています。
ですが、空いている席があれば貪欲に座っていく根性、まずは勝負を仕掛けてみるチャレンジ精神、というのはプロレスだからこそ。
9月といえばこれ!という「プロレス季語」が定着しますように。
毎月何かしらの「プロレス季語」があって、1年ずっと繁忙期になりますように!という希望も込めて。

今回のまとめ。

秋なら、話題を独占できそう
秋なら、プロレス季語になれそう
秋は、可能性の秋

では、またここで。

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