プロレスは風情を感じる粋文化、の話

コラム

夏真っ盛り。
いよいよG1 CLIMAXは中盤戦、本日から過酷な巡業が始まります。
…という一文だけで、これが何月何日頃なのか、を思い浮かべられますか?
プロレスファンであればわかるのです
この文章をプロレスのフィルターを通さずに言うと「もうすぐ8月ですね」となり、7月下旬ということがわかります。
プロレスには開催時期が恒例になっている大会や試合があって、それだけで季節や気候、ものによっては何月何日までイメージを作ることができるのです。
今回はそんな「プロレス季語」についてのお話です。

プロレス季語で風景が見える

プロレスの大会や行事で季節や気候を感じることができる、いわゆる「プロレス季語」。
このプロレス季語を知れば知るほど、すなわちプロレスの知識が増えれば増えるほど、言葉ひとつで壮大な風景がイメージできるようになります。プロレスは1年のサイクルに密着し、その時々の情緒や風情を感じながら楽しむことができるオールタイムで粋なジャンルなのです。

では、私が思いつくプロレス季語はどんなものか。それを月ごとに書き連ねます。

私選プロレス季語

1月 イッテンヨン

迷うことなく歴史も規模も日本プロレス界で一番のイベント、新日本プロレス1.4東京ドーム大会。年末年始は地方や海外からの遠征組が首都圏にたくさん集まり、多くの会場であらゆる団体の大会が開催されます。プロレスファンの初詣であり、日本プロレス界で一番の繁忙期です。

2月 池上本門寺豆まき

東スポ主催のプロレス大賞授賞式と並んで、各団体の主力選手が同じ場所に揃う貴重なイベントが節分の日の豆まきです。ただ、近年は試合での交流も盛んで珍しくもなく、参加する団体も限られてきたため、奇跡的な顔合わせが実現する場、とはいえないただの豆まき大会になってます。

3月 DDT 旗揚げ記念大会

DDTが都内近郊の会場で旗揚げ記念大会を開催している月です。印象的なのは2011年の3.27。東日本大震災直後の節電対策で映像などが使用できない状況でも、DDTらしい発想力とチームワークで乗り切った伝説の後楽園大会。他にも、新日本では春のトーナメント、NEW JAPAN CUPが開催されます。

4月 WWE レッスルマニア

全日本プロレスのチャンピオンカーニバルも4月なんですが、世界規模で見たらやはりレッスルマニアでしょう。観客動員数、視聴率、招致した都市への経済効果、グッズ収益、全てにおいて桁外れな世界最大の大会であることに間違いありません。近年では2日間開催となって規模もさらに大きくなってます。

5月 BEST OF THE SUPER Jr.

新日本では連休中のレスリングどんたくの翌週にジュニアの祭典が開幕します。G1と並び歴史のあるリーグ戦、優勝決定戦の舞台は毎年変わりますが、ずっとこの月です。ジュニアといえばこの季節、毎年華やかで熱がありクオリティの高い試合が連発され、ジュニアのブランド力を再確認できます。

6月 DOMINION

新日本の上半期総決算の大会である月頭に開催の年に一度の大阪城大会もすっかり定番化しました。毎年、サプライズも好試合も大物の参戦もあって、G1開幕を控えていても進展も多く話題性に尽きない大会です。コロナ以前の開催前に超満員札止め確定状態にそろそろ近付いてきている気がします。

7月 プロレス記念日

ややこしいですが「プロレスの日」が2.19。「プロレス記念日」が7.30です。ただ、どちらも毎年何があるわけではなく、どうやって過ごせばよいのか戸惑う日。毎年必ずこの日に行う記念大会があれば良いのですが。また、DRAGON GATEの年間最大ビッグマッチである神戸ワールド大会もこの月です。

8月 G1 CLIMAX

この月は一択ですね。両国国技館が定番ですが、改装期間と被ったため今年の優勝決定戦の舞台は有明アリーナ。新日本初開催の会場にどれだけのお客さんが集まりどれだけの熱狂が生まれるか注目です。ちなみに初開催時はG1 CLIMAXという名称はリーグ戦名なだけでシリーズ名ではありませんでした。

9月 ノア N-1 VICTORY

夏が明けてひと段落といったところでしょうか、大きな大会がすぐ思いつきませんでした。AEWのALL OUTがこの月ですが、歴史も浅く時期も固定されてません。国内では、ノアのN-1 VICTORY 優勝決定戦のイメージが強いです。定着感が薄いのは日程と会場が固定化されていないのが原因かもしれません。

10月 ドームへ向かう両国

新日本では両国国技館大会が開催され、IWGP戦が行われるのが通例です。そして試合後に王者が挑戦者を呼び込み対峙する光景が思い浮かびますが、昨年はドーム前にG1覇者が挑戦したこともあり、予告編だけの大会ではなくなりました。イッテンヨン第一弾カードがこの日の展開で決まることが多いです。

11月 WWE サバイバーシリーズ

年末年始前の影響か、大きな大会は思い浮かびませんでした。強いて言えば、WWEのサバイバーシリーズ。近年はロウvsスマックダウンのチーム戦の色合いも薄れ、ブランドを超えたWWEのストーリーに基くタイトル戦が主軸になりましたが、四大ブランドのひとつなので、豪華な大会になるのは確実です。

12月 世界最強タッグリーグ

後楽園ホールで「オリンピア」を聞いて、日本武道館で「良いお年を」を感じるあの独特な雰囲気。全日本の世界最強タッグリーグ戦と優勝決定戦では年の瀬を実感できます。また、みちのくの宇宙大戦争もこの月ですが、歴史から世界最強タッグにしました。宇宙大戦争もかなり歴史あるんですが。

プロレスと四季の深い関係

以上が直感で思い浮かんだ私の「プロレス季語」です。

今回のまとめ。

プロレス季語は人の数だけ存在する
それぞれの季語がプロレスへの価値観
いつかやりたいプロレス俳句大会

プロレスが世間に広く浸透し、いつか、伊藤園の「お~いお茶」のラベルに
悲喜交じる レッスルマニアと クラス替え
というような素敵な俳句が載りますように。

並べて眺めて気付いた…

今回はプロレス季語を挙げてみましたが、実はここからが本題、大事なことなんです。
12ヶ月の季語を並べて見て、皆さんお気付きいただけましたでしょうか…?
そうです、プロレス界、秋が著しく薄いのです!
ということで、次回は「9月?それチャンスだよ」の話です。

では、またここで。

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