自分自身が表舞台に立ち自分の能力を活かして自己表現をする人は、多少なりとも「有名になりたい」という意識があるはずです。
たとえば、野球、サッカー、ボクシングなどのプロスポーツ選手。競技が好き、もっと上手くなりたい、強くなりたい、という競技への熱量が最重要ですが、一流の選手になれば有名になります。
たとえば、歌手、アイドル、俳優、お笑いなどのテレビや舞台で活動する芸能関係。自信のある特技や優れた才能を表に出し、そのタレント性が評価されると仕事も人気も増えて有名になります。
たとえば、アートや写真などの芸術家。最大限に自己表現できる作品を通して自分のメッセージや感性を伝達する活動で多くの人たちから共感を得ることで、ステータスが上がり有名になります。
そして、プロレスラー。
実はこの職業、ここまで記してきた「競技への熱量」「優れた才能」「感性の伝達」、これら3つのすべてを兼ね備えていないといけません。ひとつだけでは仮にデビューできたとしても優秀で有名な選手にはなれないのです。
そうです、プロレスラーは有名になるハードルが高いのです。
スターというもの
有名ということ。それは、特定のジャンルの中でも特別な印象と結果を残し、その分野に詳しくない人にも顔と名前が知れているような著名人。
そんな一目置かれる眩しくてきらびやかな存在、それこそ「スター」です。キラッキラです。
あらゆるジャンルでスターは現れます。そして、プロレス界にもスターはいます。
ですが、引退された選手に多く、充分に眩しい現役選手の輝きが世間まで照らしてないのが現状です。
現役のスターは誰だ
現役日本人プロレスラーに世間に届いているスターはいるのか。いるとしたら、誰なんだろうか。
地上波テレビ全盛期に露出が多いのは、大仁田厚、藤波辰爾、藤原喜明？最近、知名度が復活したダンプ松本？インパクトならアジャコング？最近では真壁刀義とか？現在の人気の高さなら棚橋弘至、内藤哲也、オカダ・カズチカ？世界的に見たらSHINSUKE NAKAMURA？イヨ・スカイ？…いやー。判断できない！絶対この選手、というのがいない。誰だ？
プロレスが好きで詳し過ぎて、もう客観的な見方ができないので、さっぱり見当つきません。
スター、いたんですけど！
そんな難問を考えていた昨夜遅い時間。スーパーでビッグな驚きのニュースが飛び込んできました。
『全日本プロレスの斉藤ブラザーズ、待望のCDデビュー決定！』
あー、いました。スター、ここにいるじゃないですか。まごうことなきスターがいましたよ！
元大相撲の力士という経歴で2021年のプロレスデビュー後は瞬く間に頭角を現し、現在絶賛連勝中の最強チャンピオンで、プロレス大賞の最優秀タッグ部門を2年連続受賞、メディア露出も増え、現在は地元ミヤギテレビの人気情報番組でレギュラーコーナーを担当、最近では全国ネットの番組にも多数出演、写真集だって発行された、そんな宮城県角田市出身の双子プロレスラー、その名もジュンとレイの「斉藤ブラザーズ」。彼らこそ現在進行形のスターでしょう！
斉藤ブラザーズはリングの中はもちろん、プロレスとは縁のない場所にも響くそのキャラクターとコメント力と好感度が抜群なのです。番組でふたりが仲良さげに掛け合いをしている光景は、どうぶつの赤ちゃん動画と同じくらいのリラクゼーション効果があると言われています（2024年度 私調べ）。
今はまだ宮城県以外の方々に斉藤ブラザーズは浸透していないでしょう。
ただ、今回のCDデビューという一連の流れ、ひと昔前では当たり前だった「なんかキテるからCDとか出しちゃう？」というノリと勢い、大事にしたいです。
これはもう完全に、出世コースの途中。スター街道の道の駅状態。
さすがに歌手で紅白歌合戦出場だなんて、思っちゃいません。ただ、このようにプロレス以外の場で重宝され活動できる機会を得ている、ということが重要なのです。
ゆくゆくは、大企業のCMに出演したり、スーパーサイトウブラザーズというゲームが発売されたり、劇場版アニメが公開されたりするかもしれませんよ。
スターの出現＝プロレスの繁栄
プロレスファンの中ではもう充分浸透している斉藤ブラザーズの魅力。日本人プロレスラーで久し振りに現れた世間まで輝きが伝わるスター選手、そのはじまりがきてるのかも。
一般のメディアにもっと露出して、多くの人に知ってもらいたいですね。
そうすれば、世間とプロレスの距離も近くなります。
今回のまとめ。
世間を巻き込める現役スター選手がいれば
日本のプロレス界はもっと繁栄する
今こそ必要！
「プロレスラーはスターになるハードルが高い」のですが、それでもプロレスラーを目指してくれる若者が絶えず現れていること、とても嬉しく思います。
大丈夫ですよ。プロレスラーはスターです。
だってこれからプロレスラーを目指すあなたがスターになっちゃえばいいんですから。
入門、待ってます！
DOOM!!
では、またここで。
