休憩終了
約20分の休憩兼物販タイムを終えて、後半戦へ。時刻は16:30。大会開始から2時間経過しているのに、そしてクールダウンするはずの休憩を挟んだのに、試合再開を告げるゴングと同時に客席のムードは再び熱を帯びます。台湾のお客さんの状況切り替え能力が素晴らしい!そして、地元で大人気のチャンピオンが登場です。
セミファイナル
<セミファイナル>TOP OF PUZZLE選手権試合 30分1本勝負
〇WILLY(第2代王者)vs ●神谷英慶(挑戦者)
15分37秒 one for all→片エビ固め
大会数週間前のPUZZLE興行で前哨戦が行われていて、今大会唯一のストーリーのあるタイトルマッチでした。WILLY選手のことはあまり知識がなかったのですが、会場の応援と声援をこの日一番集めていて、支持率の高いチャンピオンであることは把握できました。大きな神谷選手に向かっていく小柄なWILLY選手という王者と挑戦者が逆転したチャレンジマッチのような構図で試合が展開され、神谷選手の技を必死に耐え続けたWILLY選手が気力と応援を乗せた一撃で王座防衛に成功。キャラクターの癖も強くはない小柄な王者ですが、こういう身近な実は強い近所のお兄ちゃん的な選手が一番“映える”し応援したくなるんですね。
メインイベント
<メインイベント>蛍光灯6人タッグマッチ 30分1本勝負
石川勇希 〇アブドーラ・小林 菊田一美 vs ●伊東竜二 宮本裕向 木髙イサミ
15分45秒 バカチンガーエルボードロップ→エビ固め
セミが台湾プロレス・ベスト、だとしたら、メインは大日本・ベスト。大乱戦の中、次々繰り出される蛍光灯やイス、机などのアイテムを使った攻撃とその受けに観客は大興奮、大熱狂。日本では当たり前になっている蛍光灯マッチも台湾では初開催とあって、最近目にしない耳にしないリアクションを感じ、これ、とても大切な衝撃だよな、と感慨深くもなりました。試合はアブ小選手が勝利しそのままレッカ選手を通訳においてのマイク締め。現王者(当時)の佐々木選手は悔しいかもしれませんが、アブ小選手の存在感はここでも格別でした。しかし、まさか台湾で
「Holy Shit!」「This is Awesome!」のチャントが聞けるとは…!大満足のメインでした!
【総括】
全6試合で約3時間興行。フルメンバーではなくとも今の大日本をしっかりアピールできた内容の濃い台湾大会でした。加えて、地元の主力2団体(新台湾とPUZZLE)の選手が同時に見られるという、まさに台湾版ALL TOGETHERであり夢の懸け橋 in 台湾といったこの興行、選手の熱のこもったファイトや試合内容はもちろん、観客のリアクションや動員数など、目に見える部分は全てにおいて大成功だったのではないでしょうか。現地のファンの皆さんも大満足大興奮でしたし、日本で見慣れている私もこういう場所で「目の前の光景を全力で楽しむ」という正しいプロレス観戦ができたことで温故知新的な気持ちにもなり、とても有意義な時間でした。そして何より、どんなスタイルであっても、どこの団体であっても、プロレスは万国共通なカルチャーであるということを確信しました。誰が強いとか、どの国が一番盛んとか関係なく、プロレスはどこの国どこのリングで見てもプロレスであり、プロレスは最高に面白いものである、ということも再確認できました。「世界中でプロレスがもっと盛り上がりますように」はすなわち「世界が平和でありますように」と同義語です。
以上が3.24台湾の観戦記です。
次回は、会場までのアクセスについてのお話です。
今後も現地で有益になる情報ををここに書き記していきます。
海外への一人旅すらほぼはじめての私でも、行って、観て、楽しめた!台湾のプロレス。今後、台湾やアジア各国のプロレスに直接触れてみたい方の参考になれば嬉しいです。
では、またここで!